中国在住サラリーマンの徒然なる日々

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「社会主義は間違っていて民主主義は正解」は本当に正しいのか?

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あの日から30年。北京で思うこと。

 

持論


あの日からちょうど30年経った今日、北京にいるのも何かの縁なのかもしれません。

 

せっかくですから、今回は私の持論を手短に書いておこうと思います。

 

実は私、そもそも民主主義の支持者ではありません。民主主義にはあまりにも欠陥が多いと考えているのです。

 

民主主義国家においては政治家は選挙で選ばれますから、「どれだけ票を稼げるか」が全てになってしまいます。一般平民などというのはそもそも政治や経済の専門家でも何でもないわけで、そういったプロレベルの教養のない人間が間接的に国の舵取りをするわけですから、欠陥云々以前にまずどう考えても無理があるシステムだと私は考えています。

 

最もわかりやすい例が「タレント議員」です。大学や大学院でまともな教育を受けたことすらなく、ただ長年歌を歌い続けてきただけのような人間が若くして簡単に国会議員になったりするわけです。皆さんはこういった現実に疑問を抱かないのでしょうか?

 

民主主義は「衆愚政治」だなんてよく言われるわけですが、何が問題かと言うと、「選挙で勝って政治家になること」及び「選挙で勝ち続け少しでも長く政治家でい続けること」が政治家たちにとっての至上命題になってしまう点です。例えば、何らかの政策を実行するためにはもちろん十分な税収が必要になるわけですが、増税には国民は基本的に反対します。野党が「我々は増税なんてしませんよ」と言えば当然そちらに票が流れるわけで、要は無知な国民が政策の実行を妨げる局面が頻発する事になるのです。このことは特に長期的な政策、つまり科学技術等の「すぐにビジネスにはならないけれど長い目で見たら継続的な成長のために必要な政策」の実行を特に強く制限することにつながります。この辺が、日本があっさり中国に抜かれてしまった原因の一つであると私は考えています。

 

そんなわけで、私は個人的には、政治経済に関してもっと学のある者が長期的なビジョンを持って政策の策定や実行に取り組めるシステムが望ましいと考えています。別の言葉で言えば、少々角が立つ表現だとは思いますが、こと政治に関しては、専門的な知識のない一般平民の意見にさほど価値はないと考えているのです。

 

アメリカの政治


上述の話はアメリカの政治というか、トランプ大統領のやり方からもよくわかります。

 

アメリカ人というか、特に白人のキリスト教徒からしたら、白人やキリスト教徒の相対的優位性を強調してくれるトランプという人物はまさにスーパーヒーローです。ただ、明らかに度を越しているわけで、他民族や他宗教へのヘイトの芽がぐんぐん育っているのは言うまでもありません。アメリカは昔から「自由の国」だとよく言われてきたわけですが、最近では外国人留学生の受け入れを制限したりビザの取得を制限したりと、明らかに自由を制限する方向に動いています。

 

また、極め付けは現在進行中の極端な保護貿易政策です。アメリカは現在、中国からの輸入品に関税をかけまくっているわけですが、これは明らかに「自由競争の阻害」ですから、やはり「自由」というものに根本的に逆らった政策と言えます。こういったあまりにもアメリカらしくないことを平気で実行し、それを無知な民衆が支持しているのが現状なのです。

 

「DEATH NOTE」(デスノート)という日本の漫画作品の中に、死神のリュークが主人公の夜神月に関して、「死神よりも死神らしい」と形容するシーンがあります。私から言わせれば、「最近のアメリカは中国以上に社会主義国家らしい」のです。アメリカはもはや自由の国でも何でもありません。これだけ極端に自由を制限しているわけですから。

 

社会主義の問題点


ここまで読まれた方は、もしかしたらこの人は中国政府のスパイなのでは?なんて勘繰ってしまうかもしれませんが、もちろん違います。実は私、社会主義もあまり好きではないのです。

 

社会主義国家の場合、政策決定は非常に迅速になされますし、中長期プランを立てやすく、長い目で見た経済成長を目指すことが可能です。例えば、中国政府は国家プロジェクトとして、科学技術の基礎分野にこの10年間ほど莫大な予算を注ぎ込み続けました。その結果、中国は世界を席巻するIT大国に成長しましたし、その他の理系諸分野においてもアメリカと肩を並べるまでに至りました。科学技術は軍事にも直結しますから、これは極めて意味深長な話であり、特に近年のアメリカの焦りっぷりからもそれは見て取れます。

 

ただ、やはり社会主義にも欠点があります。それは、民主主義のように愚かな民衆に振り回されることはないものの、その分政府内部の人間には極めて重い責任がのしかかるという点です。要は、政府側の人間が優秀でかつ極めて高い道徳観及び倫理観を持っていることが大前提の政治システムであるということです。もし仮に、上に立つものが自らの利益に走ってしまったならば、国家そのものが崩壊してしまう可能性すらあります。「理想的な王様とその側近」がいることが「好ましい」ではなく「必須」なのです。この部分こそがまさに社会主義システムそのものの脆弱さだと言えるのではないでしょうか。

 

終わりに


私は政治の専門家でも何でもありませんから、長々と書くことは避けこの辺で終わりにしますが、正直なところ、「民主主義の方が正しい」なんて全く思ってはいません。

 

現に民主主義国家である日本には、公費を不正に使ったり議員同士での不倫を楽しんだりしているモラルの低い議員が多いわけで、民主主義政治が優れているとはとても思えません。

 

トランプ氏のTwitterを日々見ていて思うわけですが、彼はアメリカ国内の無教養な一般大衆向けに常に発言をしているわけで、見る人が見れば本当にびっくりするくらい程度の低い話ばかりです。本当に「衆愚政治」とはよく言ったものだなと。

 

ただ、かと言って、中国も今のままではダメです。積極的に外国人を雇用している以上、ネット規制はやはり撤廃すべきですし、国民に頑張れ頑張れと鞭を打ち過ぎている気もします。誰もが清廉潔白であることは重要ですが、もうちょっとだけ国民が私欲を出すことが許される社会であっても良いのではないかと私は考えています。

 

とまあそんなわけで、この日にここ北京にいるのも何かの縁ですから、今回は簡単に自分なりの意見を述べさせていただきました。

 

各々主義主張はあるわけですが、誰もが自らの人生を日々一生懸命生きています。ちょっとしたことで笑ったり泣いたり、腹を立てたり感動したりしながら、みんな限りある時間を生きているのです。

 

むやみやたらに他者を批判するようなことはせず、できるだけ中立的な立場で冷静に物事を判断することが肝要なのではないかなと私は考えています。