元中国在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて中国に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系中国ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

日本に帰ってきました

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この度、約1年半の中国生活を終え日本に帰ってきましたのでご報告をさせていただきます。

 

近況報告


まずは近況報告ですが、少し前に帰国しまして、現在は東京で暮らしています。

 

仕事はと言うと、、、非正規の契約社員です。昨年から正社員の職を探していたのですが、全滅でした。忙しい中、一生懸命応募書類を用意して色んな会社の求人に応募しましたが、残念ながら採用してはもらえませんでした。いやぁ〜厳しいですね、現実というのは。

 

実はだいぶ前に退職日を会社側に伝えてあったため、もうとにかくバイトでも何でもいいから稼がなければということで、最終的には不本意ながらも非正規職に就くことになりました。年度ごとの更新でいつ雇い止めになるかもわかりませんから、引き続き就職活動は継続しています。

 

「人材不足」とは言いますが、不足しているのは土木建築系や飲食、介護系ばかりで、スーツを着て働くような仕事に就くのは本当に大変です。

 

共産党系の議員さんや弁護士さんに連絡を取って生活保護を受けることも考えましたが、私には離れて暮らす親族がいますから、さすがに迷惑をかけるわけにもいきませんしね。

 

ただまあ、最終的には非正規とはいえ、何とか家賃6万円のボロアパートでギリギリ食ってはいける程度の給料がもらえることにはなりましたから、とりあえずホッとはしています。最初の給料が振り込まれる日が楽しみです。

 

帰国の理由


やはり「なぜせっかく中国に移ったのに1年半程度で帰国することにしたのか?」については書いておく必要があるだろうと思うのですが、説明がなかなか難しいです。

 

帰国を決めたきっかけをボカして書くと、新疆ウイグル自治区関係でちょっと色々ありまして、これはもう、ちょっと厳しいなと。

 

何かの折に私が中国を再訪する可能性がないわけではありませんから詳しいことは書きませんが、中国には皆さんの知らない世界があります。皆さんがニュース経由で色々と見聞きしていることは知っていますが、あんなものはビジネスのために面白おかしく編集された偏向報道というか、ただの「ショー」であって、現実はもっとはるかに洗練されていて冷たいです。

 

要はまあ思想の問題なんですよ。個人的には、アメリカのようなゴリゴリの資本主義が好きではないのですが、中国の共産主義は適度に資本主義を取り入れたハイブリッド型ですから、まあまあ好きと言えなくもありません。ただ、とにかく外国人に対してオープンな社会ではないので、しっかり中国語を話して現地人と仲良くならないと外国人がまともな生活を送るのは難しいです。この辺りが台湾との大きな違いですね。私は以前台湾に数年間住んでいましたが、台湾では中国語が一切話せない私でも十分生活を楽しむことができましたから。

 

中国ブログ運営の難しさ


決して多くはないにせよ、当ブログの記事を毎回チェックしてくださっている方がいることに非常に感謝していますし、そんな方々がいるにも関わらずこの1年半で30記事程度(!)しか書けていないことを申し訳なく思っています。

 

ただ、言い訳をさせてもらうと、中国ブログの運営というのは本当にとてつもなく難しいです。やはり検閲がデフォルトですからね。日本語で書こうが関係ありません。連中のシステムのレベルの高さは日本人の想像の遥か上をいっています。「AI」なんていうのが最近話題なわけですが、一体中国ではどれだけの規模でそれに人材が投入されているか。もう日本なんていうのは虎の足元でウロウロ彷徨うネズミみたいなものです。

 

なぜアメリカはどんな卑怯な手を使ってでも中国を潰そうとしているのか、その理由こそが極めて重要なのです。

 

単にブロガーとして稼ぎたいだけなら、現地の食べ物や風景を撮影して適当にそれらを貼り付けた記事をアップしていれば十分なのでしょうが、個人的にはそういったことに一切興味はありません。私はブログ経由で「伝えるべきことを伝えたい」といつも思っているのですが、中国に関してはそれが本当に難しい。だから私は本当に「検閲」が大嫌いです。発言の自由がないというのは、自由の国で育った私としてはとにかく窮屈で仕方ありません。

 

ということで、この辺りが中国ブログ運営の難しさであると同時に、中国生活そのものの難しさでもあるのだと思っています。

 

当ブログの今後


最後に、当ブログの今後について書いておきたいと思いますが、基本的には「継続」したいと思っています。在住期間中に時間がなくて記事にできなかったネタが色々とありますし、それとは別に、今後も中国の政治経済の動向には目が離せませんから、一人の「チャイナウォッチャー」として適宜持論を綴っていきたいとも思っています。皆さんは「民主主義に勝るものなし」と思っていらっしゃるのかもしれませんが、さて、どうでしょうか。まあ結論が出るのを一緒に待とうじゃありませんか。これは人間という生き物の社会性を象徴する話でもありますから、非常に興味深いと思います。ちなみに、一連の荒波が過ぎ去ったら、今度はインドがやってきます。

 

なお、私は他にも幾つかブログを運営していまして、以下の二つの方が多分内容的には当ブログよりも読者フレンドリーなので、もしよかったらそちらもチェックしてみてください。

 

元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

 

とある飛行機好きの生活向上ブログ

 

あとは、引き続きTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)も続けますから、直接私とコミュニケーションを取りたい方はそちらで気軽に絡んでいただけたらと思っています。

 

そんなわけで、今の私は「海外でバリバリ働く国際人」ではなく、ただのワープアおじさんでしかありませんが、もしよかったら今後もお付き合いいただけたら嬉しいです。