元中国在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて中国に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系中国ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

2018年春から外国人に対する中国入国時の個人生体識別情報の収集が強化されました

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中国政府による外国人の監視が強化されました。

 

顔画像と指紋の採取


最近、外国から中国に戻る際に、空港にて入国審査の形式が若干変わっていたことに驚きました。少し前まではなかった指紋スキャナーが設置されていたのです。

 

審査官にパスポートと入国カードを渡すと、そのマシンから日本語でアナウンスがあり、その指示に従って10本すべての指の指紋をスキャンする必要があるのです。そしてその後には、顔画像(個人生体識別情報)の採取。ここまで済ませてようやく審査終了となります。

 

例えば台湾なんかで入国時に両手の人差し指の指紋を採取された経験は過去にもありますが、10本全ての指紋を採取されたのは今回が初めてでしたらさすがに驚きました。

 

その後、在中華人民共和国日本国大使館からメールが届いて知ったのですが、やはりこの措置は今春から始まったものだそうです。対象は外国人なのですが、外国人であっても自動化ゲートを利用する者には適用されないのだとか。要は、「中国で暮らしているわけではない外国人」に対する監視や管理を強化したということですね。

 

私は6か月以上の長期滞在者なので自動化ゲートを利用することもできるのですが、仕事柄頻繁に入出国時のスタンプの提示を求められるので、審査官がいるゲートを利用した方が確実だと思い、普段はそちらを利用しています。

 

中国政府の狙い


この件に関して職場で色々と話を聞いてみたのですが、要は、中国政府としては「犯罪のない社会」を作りたいということのようです。近年中国の国際化を進めるため、外国人労働者、技術者の雇用を積極的に進めているのですが、その結果、例えば外国人による売春グループが出てきたりと、風紀の乱れも起きているのだとか。インドやパキスタン、東欧系等の比較的貧しい国からの出稼ぎ労働者も急増しているようですからね。

 

中国人は自らを世界最高の民族と思い込んでいますから、外国人に関してはあくまで「利用」することしか考えていません。私が雇われた理由も明白で、連中は私が日本で得た特殊技術が欲しかったからです。単に間接的に金で買ったということですね。そんなわけで、中国政府としては、外国人はあくまでペット。しっかりと管理したいわけです。

 

中国には既に、極めて高度に発達した顔画像による個人特定システムが存在します。地方都市で実験を行い、その結果は大成功だったのだとか。今後そのシステムが中国全土で運用されることでしょう。つまり、全ての外国人は、ありとあらゆる場所に設置された監視カメラにより常に居場所が特定されるのです。

 

まあ、別に悪いことをしなければ良いだけの話ですから、そう気にすることはありません。

 

って、あなたなら思いますか?(笑)